日刊スポーツ

五輪のたびに審判問題が起こるように見えるが、どの競技も常に問題は抱えている。ただ、注目度が違うから目立つ。普段は競技を見ない人も、テレビをつける。問題があればテレビのワイドショーでも繰り返し扱うから「五輪は誤審ばかり」の印象を受ける。 身体能力と技術が向上するから、審判の判断はどんどん難しくなる。50年前の体操や柔道を見ると、技も分かりやすく、判定もしやすいだろうと感じる。しかし、今の技のスピード、複雑さに審判もついていけなくなる。だからこそ、各競技は「誤審」をなくすためにあらゆる策を講じる。 テクノロジーの導入も1つだ。ビデオ判定は、最も代表的なもの。当初は人間の下す判断の補助的なものだったが、その役割は年々大きくなっている。さらに「審判の審判」導入。より公平な判断を下すために審判のミスをチェックする。 あらゆるスポーツで、審判は重要だ。審判がいなければ、スポーツは成り立たない。